地域の特性を活かしたエネルギーの地産地消促進事業

補助事業一覧

概要

平成29、30年度「地域の特性を活かしたエネルギーの地産地消促進事業費補助金」および
平成28年度「地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金」について

従来の大規模集中電源に依存した硬直的なエネルギー供給システムを脱却するとともに、急速に普及する再生可能エネルギーや未利用熱等を一定規模のエリアで面的に利用することで、地域の特性に応じた効率的なエネルギーの利用を図る分散型のエネルギーシステム(以下「分散型エネルギーシステム」という。)が注目を集めています。

しかし、分散型エネルギーシステムは、通常時には大幅な省エネルギー、コストの最小化を実現し、非常時にはコミュニティで一定のエネルギーを確保・融通できる等といった効果を発揮する一方、模範とすべき事業が少ないことやエネルギーシステムの開発や設備の導入に多大なコストを要するため、事業採算性の向上等の課題があります。

本事業では、民間事業者等が地域の実情に根ざした分散型エネルギーシステムの構築を進めるために事業化可能性調査及びマスタープラン策定を行い、分散型エネルギーシステムの導入・普及につなげることで、システム構築に関するノウハウの共有化及び他地域への展開を図ることを目的とする「構想普及支援事業」と、地域の実情に応じて先導的な分散型エネルギーシステムの構築に要する経費の一部を補助することにより、分散型エネルギーシステムの構築に関するノウハウの共有化及び他地域への展開を図ることを目的とした「エネルギーシステム構築事業」の2つの補助事業となっています。

エネルギーシステム構築事業の2つの補助事業

地産地消型(分散型)エネルギーシステムのイメージ

分散型エネルギーシステム

電力需要地内で複数の分散型電源や電力貯蔵システムを組み合わせ、分散型電源の発電量を需要状況に合わせて制御し、電力の地域自給を可能とする小規模の電力供給網のことを「マイクログリッド」という。

新エネルギーなどの分散型電源や需要設備で構成され、一つの集合体として電力系統に連結する発電方式である。
マイクログリッドによってネットワーク化された分散型エネルギーシステムには、
(1)電気や熱を使う場所の近くで発電するので、送電線で長い距離を運ぶ必要がなく、
送電設備投資などの大規模なインフラ投資と送電損失を回避することができる、
(2)送電網が寸断されて大規模停電に繋がらないよう、災害リスク分散型のシステムとして、社会活動の機能停止に至る災害リスクを防止するなどのメリットがある。

出典:原子力百科事典ATOMICA

地産地消型エネルギーシステムのイメージ