事例11.店舗照明LED化に伴う省エネ事例

  • 1. 概要

    某コンビニエンスストアでは店舗総電気使用量の約9%を占める蛍光灯照明を、現在技術が急速に発展しているLED(発光ダイオード)に替える事により、電気使用量を大幅に削減することができましたのでその事例を紹介します。

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  • 2. 設備概要と問題点

    本店舗では現在まで、要冷空調一体型システム化(冷凍、冷蔵、空調機の室外機を一台にまとめ効率化を図るシステム)、照明の自動調光・店頭看板照明への反射板設置など主に取組んできました。そしてこの度、さらなる省エネ推進の為、店内及び看板等合計72本(40W)ある蛍光灯を昨今技術革新が急速している《LED》について、店舗照明として導入する計画を進めてきました。導入に当たり、以下の3つの問題があり検討を行いました。

     

    (1) 商品の見栄え

    蛍光灯に比べ、《LED》光源は視野角が狭く、光が良くあたり明るく見える棚と暗く見える棚が発生する。棚毎に商品の見栄えムラを極力無くす検討

    (2) 照度分布

    蛍光灯に比べ、《LED》照明の照度は約20%程落ちるが、売場の主役である商品を最大限に演出する照度・角度の検討

    (3) コスト計算

    《LED》照明導入に伴い、イニシャルコスト・ランニングコストのシミュレーションを行い、店舗導入後の費用対効果を考慮し、W数・灯数の検討

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  • 3. 対策

    これらの問題について以下のとおり対策を施し、問題を解決しました。

     

    (1) 天井照明は配線ダクトを設置し、これにスポットタイプのLED器具を取り付け、角度を変えることにより効率的に商品に光を当てた。

    (2) ライン看板とアイスクリームケース及びデザートケースなどケース類は、ワイドを幅広く照らす目的でスティックタイプ(LED1列配灯)を設置した。

    (3) トイレや手洗い場及びウォークインは狭い空間の為、小消費電力の埋め込みタイプを設置した。

    (4) 要冷ケースは要冷メーカーと共同で現状の蛍光灯を排除し、既存ケースにLED器具を取り付ける事を行った。1ケースあたり、3本のスティックタイプLEDを取り付け、各棚(最上段から最下段)の照度を確保した。

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  • 4. 効果

    《LED》照明導入1ヶ月後に照明の電気使用量を実測した結果、蛍光灯と比べ電気使用量で1,138kWh/月の削減、またCO2排出量は430kg-CO2/月と約55%削減出来ました。
    これを12ヶ月換算した場合、照明の電気使用量は13,656kWh/年の削減、またCO2排出量は、5.2 kg-CO2/年の削減と試算されました。

      1ヶ月 12ヶ月に換算
      照明の電気使用量
    (kWh)
    CO2排出量
    (kg)
    照明の
    電気使用量
    (kWh)
    CO2排出量
    (kg)
    更新前
    (蛍光灯)
    2,074 784 24,888 9,408
    更新後
    (LED)
    936 354 11,232 4,248
    削減量 1,138 430 13,656 5,160

    なお、《LED》は発熱量がないため直接的な照明電力削減の他に、空調や冷蔵負荷を下げる効果も期待できます。

    資料提供:(財)省エネルギーセンター