事例7.バーナの更新による省エネ事例

  • 1.概要

    加熱炉等に使用されている従来型バーナを、高効率のリジェネバーナや排熱回収機能のあるバーナに更新して省エネを図った事例を2件紹介します。

     

    (1) 事例1: 鍛造加熱炉バーナにおけるリジェネバーナ化
    鍛造加熱炉に設置されていたA重油焚きバーナ(排熱回収なし)を、都市ガス焚きリジェネバーナ(※1)に交換したことで省エネを図りました。

     

    (2) 事例2: アルミ保持炉における排熱回収バーナ化
    アルミ保持炉(ルツボ炉)に設置されていたLPG焚きバーナ(排熱回収なし)を、都市ガス焚きパッケージ型排熱回収バーナに交換したことで省エネを図りました。

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  • 2.改善内容

    (1) 事例1(リジェネバーナ)
    更新前の鍛造加熱炉の燃料はA重油を使用していました。今回、熱効率改善とCO2削減の計画にあたり、都市ガス焚きリジェネバーナに交換し大幅に省エネ・省CO2を図りました。

     

    図1 鍛造加熱炉のリジェネバーナへの交換

     

    (2) 事例2(排熱回収バーナ)
    更新前のアルミ保持炉の燃料はLPGを使用しており、排熱回収装置が無いため排ガスが高い温度で排出され熱効率が悪い状態でした。今回、この保持炉の燃料を都市ガスに転換するにあたり、パッケージ型排熱改修バーナに交換し大幅に省エネ・省CO2を図りました。

    図2アルミ保持炉の排熱改修ボイラへの交換

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  • 3.効果

    (1) 事例1(リジェネバーナ)
    以上の更新により、下表のとおりエネルギー使用量は42%削減できました。

     

      改造前 改造後 削減量 削減率
    燃料使用量 385 kL/年 189 千m3/年    
    エネルギー使用量 15,042 GJ/年 8,709 GJ/年 6,333 GJ/年 42%
    CO2発生量 1,042 t-CO2/年 441 t-CO2/年 602 t-CO2/年 58%

     

    (2) 事例2(排熱回収バーナ)
     以上の更新により、下表のとおりエネルギー使用量は28%削減できました。

      改造前 改造後 削減量 削減率
    燃料使用量 13.6 t/年 13.6 千m3/年    
    エネルギー使用量 869 GJ/年 623 GJ/年 246 GJ/年 28%
    CO2発生量 52.0 t-CO2/年 31.5 t-CO2/年 20.4 t-CO2/年 39%

    ※1リジェネバーナ
    リジェネバーナ(システム)はアルミナボール等の蓄熱体と一体化した一対2台のバーナーを数十秒間隔で交互に燃焼させる。一方のバーナが燃焼している時にその排気を他方の蓄熱体で回収し、次にそのバーナが燃焼する時には燃焼用空気が加熱した蓄熱体を通過することで高い効率で燃焼することができる。
    用途としては加熱炉や鍛造炉などに採用され、炉の種類や処理温度等にもよるが30%程度の省エネが可能と言われている。

    資料提供:(財)省エネルギーセンター