事例9.太陽熱利用給湯システムによる省エネ事例

  • 1.概要

    某飲食店では、ガス瞬間湯沸器により店内の厨房系統および食器洗浄機等に必要な給湯をまかなっていました。この湯沸器のガス消費量を削減するため、本湯沸器の給水に太陽熱を利用した予熱システムを導入しました。その結果、ガス消費量を削減できましたのでその事例を紹介します。

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  • 2.設備概要とシステム構成

    太陽熱を利用した給水予熱システム選定にあたっては、以下の3点に重点を置き検討しました。

     

    (1) ランニングコストの低減
    (2) 環境対策(CO2削減)
    (3) 以上によるエコ店舗の実現

     

    本飲食店は、延床面積約300m²、座席数112席の郊外立地型の店舗であり、50kW及び70kW各1台、計2台のガス瞬間湯沸器により食洗機・手洗用およびボイル機等の給湯をまかなっていました。
    この給湯システムにおける給水系統に、太陽熱集熱器と蓄熱タンクユニットを追加し、給水予熱を行うことで、湯沸器のガス消費量を削減するシステムとしました。設備の全体構成は図-1に示すとおりですが、太陽熱集熱器と蓄熱タンクユニットの容量選定に当たっては、1日に必要とする給湯量や同規模他店舗の給湯負荷データ等を用いた年間シミュレーションから検討を行い、太陽熱集熱器の総面積を16m²、蓄熱タンク容量は200Lとしました。

     

    図-1 飲食店における太陽熱利用給湯システムフロー図

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  • 3.効果

    本太陽熱利用給湯システムを導入した結果、給湯に必要な1年間の一次エネルギー消費量は下図のとおり425GJから380GJと約11%削減でき、同時にCO2も約11%削減できました。
    なお、本システムの集熱効率※(集熱量÷日射量)は、この1年間の運転結果では45.6%となりました。

    資料提供:(財)省エネルギーセンター

    ※(参考)太陽光発電の変換効率(出力エネルギー÷太陽光エネルギー)は10%~20%程度と言われています。